近年は独立したり開業したりする人が増えていますが、実際にフリーランスとなって「後悔した！」と思う人も一定数いるようです。
仕事に満足していても、すべてのことにおいて自分自身で判断していかなければならないため、多くの責任が伴います。
そのため、「フリーランスにならなければよかった！」というよりは「こういうのはフリーランスだと辛い。」など、“後悔する瞬間”というのは多くの人が感じたことがあるでしょう。
そこで今回は、フリーランスになって後悔することについて紹介していきます。
フリーランスになって後悔しやすいこと
自由な働き方ができるフリーランスは、会社員に比べて不利な点がさまざまあります。
フリーランスになって後悔しやすいことは、主に以下が挙げられます。
- 収入が減少・不安定
- 想像以上に仕事が忙しい
- 雑務に手間がかかる
- うまく自己管理できない
- クレジットカードなどの審査に通らない
- 1人での作業が苦痛・寂しい
- 周囲から理解されにくい
- コミュニケーション能力が必要
それぞれの理由について紹介します。
収入が減少・不安定
フリーランスになって後悔することといえば、やはり収入の減少による生活の不安定さが挙げられます。
毎月決まった額の給与が入るわけではなく、月ごとに収入の差が出やすいため、会社員時代に比べて収入が減ってしまう人も多くいます。
一般的にフリーランスの報酬というのは、仕事を発注する側が提示する金額に納得してから仕事を受けますが、駆け出しの頃は発注側が納品物のレベルを把握できていないことから、低い金額を提示される傾向があります。
また、仕事が多く入る月と少ない月があることから、収入額が一定にならないのもフリーランスの不安要素になるでしょう。
収入を得るために仕事を受けすぎて、無理やり詰め込んでやると仕事の質が落ち、お仕事を任せてもらえなくなる可能性もあります。
継続して仕事を受けられるようになると、ある程度の収入は安定していきますが、最初のうちは特にこの点不安に感じたり、ストレスに感じたりすることがあるでしょう。
想像以上に仕事が忙しい
フリーランスは自由な働き方が魅力ですが、実際にはなかなか自分の時間がとれないという人も多くいるようです。
仕事の発注や締め切りは、発注者の都合に合わせなければならないことが多く、繁忙期はいくつもの締め切りを抱えることになり、夜遅くまで働かなければならないことも起こります。
また、時間の管理も難しく、締め切りまで余裕があると思ってのんびりしてしまうと、締め切り直前になって睡眠時間を削りながら働かなければならなくなるケースも珍しくありません。
さらに、収入への不安から来た仕事を断れず、どんどん詰め込んでしまうと、想像以上に忙しくなってしまいがちです。
雑務に手間がかかる
会社員時代と異なり、雑務に手間がかかるのもフリーランスで後悔しやすい点です。
経費の計算や備品の管理なども自分でやらなければありません。
毎年2月16日〜3月15日には確定申告も自らが行う必要があります。
申告書に必要事項を記入し、帳簿とともに税務署に提出しなければならなりません。
絶対に必要なことですが、手間に感じる人も多くいるようです。
自己管理が難しい
フリーランスは生活が不規則になりやすく体調を崩してしまうケースもよくみられます。
不規則な生活やストレスで体調を崩せば、仕事が請け負えなくなり収入がなくなってしまいます。
それだけでなく、気持ちの自己管理ができず、モチベーション維持ができなければ、仕事の質の低下や焦りから、さらに体調を崩して仕事ができないという悪循環に見舞われる場合もあります。
フリーランスは自己管理がうまくできるかどうかでやっていけるか。
クレジットカードなどの審査に通らない
フリーランスは安定した収入がないと見込まれやすく、クレジットカードなどの審査に通りにくくなります。
今は年会費無料で即日発行されるカードも増えてますが、基本的には勤務先・雇用形態、年収、家族構成や住まいの状況などから返済能力があるかどうかが確認されます。
フリーランスは正社員よりも社会的信用度が低いため、部屋を借りようとしても審査に通らない場合があります。
特に、フリーランスになって3年間は厳しいという声もよく聞かれます。
1人での作業が苦痛・寂しい
作業のほとんどを1人で行うのが苦痛・寂しいと感じる人も多いようです。
フリーランスは個人で仕事をするケースがほとんどであり、仕事で相談したいことがあっても、なかなか話す相手を見つけられません。
ストレスが溜まっても気晴らしに話す相手も身近にいないことがあります。
さらに、体調を崩した場合でも作業を代わってもらえる相手がいないことへの不安も募ります。
コミュニケーション能力が必要
自由な働き方ができるフリーランスでも、コミュニケーション能力は必要です。
自宅で仕事を進めることで、直接的に関われる機会が減るため、ビデオ会議やチャット上でのコミュニケーションが重視されます。
またクライアントやプロジェクトメンバーとの間で、プロジェクトやタスクに関する認識を深めなくてはならないため、コミュニケーションを通して、自分のアイデアや意図を伝える必要が出てきます。
人と関わることが少ないと思ってフリーランスになると後悔するかもしれません。
フリーランスになって後悔しないためにできること
会社員でいるうちに、独立後に繋がれる人脈を作っておきましょう。
独立してから仕事先を探すと、思うように取引先が見つからない可能性が在ります。
仕事先を見つけてから独立すれば、後悔を感じる場面は少なくなるでしょう。
また、人脈を広げておくことで、今後お仕事を発注してくれる人がでてきたり、仕事の発注元を紹介してくれる可能性もあります。
なかには、協力して仕事をするパートナーとなる人が現れるかもしれません。
2人以上で協力し合えば規模の大きな案件を受けられる可能性が高くなります。
そして、フリーランスになって最も重要なのは、自己管理です。
日頃から生活リズムを整えたり、健康的な食事を取ることで、フリーランスになった後も安定的に仕事を進められます。
体調不良になってしまうと、クライアントに迷惑をかけてしまい、場合によっては契約破棄となってしまうこともあるかもしれません。
自己管理を改善していくのは想像以上に時間がかかるため、フリーランスになる前から意識しておくのがいいでしょう。
フリーランスで成功するは自分次第！
フリーランスになってから後悔する人は一定数います。
その理由の多くは「フリーランスになるための準備が不十分だった」ことが挙げられるでしょう。
収入が不安定になりやすく、相談相手もいないことから、理想と現実は違うな…と思うことも増えてきます。
しかし、なかにはフリーランスになって飛躍する人も多くいます。
しっかりとスキルと実績を蓄積し、仕事の受注経路を確立できればフリーランスでも十分成功できます。
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